鳥取県の境港と韓国・江原道東海(トンヘ)、ロシア・ウラジオストクの三港を結ぶ国際定期貨客船が今年夏にも就航する計画があることを十日、平井伸治鳥取県知事が定例会見で明らかにした。環日本海圏域の複数の港を結ぶ客船の国際定期便は国内初となる。境港が観光や商工業面で日本海側の拠点として大きく飛躍することが期待される。
運航会社は、韓国ソウルに本社を置く「DBSクルーズ」(朴台郁(パクテウク)社長)。韓国の大手海運会社、大亜(デア)高速海運が多様化する韓国人観光客の旅行ニーズに対応しようと、昨年十月に同航路運航のために設立した。
貨客船は東海−境港−東海−ウラジオストクと、東海を経由する航路で運航。三百人から五百人程度が乗船できる一万トンクラスの船で貨物と客を運び、境港には一週間に一回寄港する。境港には、貨物の定期国際航路が中国・上海と韓国・釜山に就航しているが、客船は初めて。
同社は韓国政府にフェリー航路就航の免許を申請中で、許可され次第、船の改装に着手する予定だ。朴社長は昨年十一月に境港市を訪れ、境港管理組合に計画への協力と支援を要請した。
計画を受け、鳥取県は八日から十一日まで青木茂出納長を団長とする訪問団をソウルに派遣。同社幹部から計画の詳細や必要な条件などについて情報収集している。平井知事も二十一日に県の観光PRのため江原道を訪問した際、東海市長や朴社長と会談する。
平井知事は「新航路開設の可能性が高くなった。CIQ(税関、出入国管理、検疫)の体制整備などハードルはあるが、実現に向け協議したい。日本海側としては画期的だ。国際観光客を迎え入れる県の構想にもマッチしている。環日本海交流の夢が実現する」と話した。(1/11記事)
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