鳥取県境港市渡町の海藻モズク製品販売業「海産物のきむらや」(木村隆之社長)は二十二日、抗がん剤副作用に対するモズクのぬめり成分「フコイダン」を含有した抑制剤の特許を取得した、と発表した。国内の食品中小企業で薬剤の副作用抑制剤に関する特許取得は同社が初めてという。
現在はオキナワモズクから抽出、精製した高分子のフコイダンを健康食品として商品化しているが、今後は臨床試験にも取り組み薬剤としての認定を目指す方針。木村社長は「抗がん剤で苦しむ患者を少しでも和らげる材料になれば」と話している。
二〇〇〇年に同社研究員が社会人枠の大学院生として島根大学生物資源科学研究科に入学し、フコイダンの胃がん細胞増殖抑制効果などの解明に取り組む一方、〇五年には高分子フコイダンの抽出、精製プラントを独自開発するなど特許取得や商品の高付加価値化に向けた環境整備を進めていた。
同社によると、薬剤の副作用抑制、防止、軽減剤などに関する特許は過去に十九件あり、外資系や国内の製薬会社、大手食品会社、研究機関が取得しているという。
同社の特許取得について、鳥取大学生物応用工学科の和泉好%TAG%)教授は「農水産業関連の中小企業ががん医療に関する特許を取得したことは鳥取県にとっては特筆すべきこと。県民の大きな励みになる」と評価している。 (11/23記事)
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