第八管区海上保安本部(京都府舞鶴市)は十九日までに、不審船対応を主目的に建造した巡視船を二〇〇八年三月に境海上保安部(鳥取県境港市)へ配備する方針を明らかにした。既存の巡視船に比べて高速高機能で、境港への新造船の導入は六年半ぶりになる。
一九九九年三月に起きた能登半島沖での不審船追跡事件、銃撃戦に発展した二〇〇一年十二月の九州南西海域での北朝鮮工作船事件を受け、海上保安庁は〇六年三月の新潟、鹿児島に続いて境港へ高速高機能の巡視船を配備する。
新しい巡視船は「きそ」(一、八〇〇トン、乗組員約四十人)。同船の導入に伴って境海保所属の巡視船三隻のうち大型の「だいせん」(三、一〇〇トン、四十人)がほかの保安部署に配置換えになる予定。
きそは最高速度「五十六キロ以上」で遠隔操縦が可能な機関砲などを装備し、最高速度四十キロのだいせんに比べて航行速度や射撃精度が高い。八月に進水を終え、現在は横浜市内の造船所で最終整備中。建造費は七十六億円。
境海保によると、新造船導入は〇一年十月のだいせん以来。中嶋庄二次長は「だいせんは外国漁船の違法操業の監視、取り締まりを強化するため配備された。きその配備はテロ、不審船対応で、時代変化が背景にあり装備も高度になっている」と話している。
山陰沖は北朝鮮からの大量の覚せい剤密輸入事件が昨年発覚するなど水際の警備強化が課題になっている。 (11/20記事)
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