鳥取県唯一の国際定期便、米子−ソウル便を運航するアシアナ航空が十月二十八日で同便を休止することを決め、県に伝えていたことが二十二日分かった。県が県議会企画土木常任委員会で報告した。利用率が今年三月から五カ月連続で50%割れするなど、赤字の拡大が休止の理由。県は来週初めに平井伸治知事を含む緊急要請団を韓国に派遣し、運航継続を要望する。
休止は、同社日本地域本部の玄東實(ヒョン・ドンシル)本部長が二十一日、県庁を訪れ、平井知事に直接伝えた。
平井知事によると、アシアナ側は「竹島問題の発生以降、利用率が低迷しており、他の路線との差が開いている。黒字転換する見込みもなく、運休することを決めた」と説明し、「廃止ではない」としている。
同社の方針を受けて、平井知事は二十六日に緊急訪韓。県議会の代表者とともに二十八日にソウルで同社社長らに運航継続を要望する方針だ。
平井知事は新日本海新聞社の取材に「米子−ソウル便は長い努力の末、できた定期路線。アシアナ側には緊急的な支援もあることを伝え、運休回避できるように全力を尽くしたい」と話した。
米子−ソウル便は二〇〇一年四月二日から週三便で就航。機材を大型化した〇四年度には搭乗者数で最高の三万五千百五十二人を記録した。しかし、岡山空港でソウル便が毎日発着するようになるなど他空港との競争の激化もあり、〇五、〇六年度の利用率は50%台に低迷。鳥取県からの年間七千万円の支援を含めても〇六年度の赤字は九千万円を超え、本年度に入ってさらに拡大していた。
県はこれまで、空港ビルの使用料や離着陸料の軽減などの運航助成に加え、米子−ソウル国際定期便利用促進実行委員会(永瀬正治会長)を通じてPR事業などに一千万円助成。今月二十七日には、島根県と協力してソウルで地元の旅行代理店を招いた観光キャンペーンを開き、搭乗率アップ作戦を展開する矢先だった。(8/23記事)
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