六日午後二時五十分ごろ、航空自衛隊美保基地(鳥取県境港市小篠津町)の訓練機「T−400」二機が隠岐諸島北側の洋上で接触し、それぞれ主翼部分を損傷した。二機は接触後、同基地に緊急着陸。けが人はなかった。空自の航空事故調査部が発生時の操縦者の特定を含め原因を調べている。
美保基地によると、接触した二機は一番機に教官(一等空尉)二人、二番機に教官(同)一人、学生(三等空尉)二人の計五人の男性隊員が搭乗。学生二人は入隊二年目で、同基地で約十三カ月間におよぶT−400の基本操縦課程を受けている。
二機は同日午後一時五十五分に同基地を離陸し、北東約百十キロの隠岐諸島北側上空約二千三百メートルで編隊飛行の訓練中、一番機の右主翼の先端後部と二番機の左主翼の中央前部が接触した。
現場は空自が国交省の許可を得た訓練区域内。損傷部分落下による船舶などへの被害の情報は入っていないという。
T−400は同基地内の第三輸送航空隊所属。全長一四・八メートル、全幅一三・三メートル、全高四・二メートルで、最大速度は時速八百七十キロ。定員は六人。
自衛隊機の接触事故は美保基地では初めて。二〇〇〇年六月にはC1輸送機が洋上に単独墜落し、搭乗員五人全員が死亡した。
同基地の山本康正司令は「このような接触事故が発生したことは誠に遺憾。原因を徹底的に調査し、再発防止に努める」とコメントした。 |