「世界妖怪協会」(水木しげる会長)が「怪遺産」の第一回選定地に鳥取県境港市を選び、五日、会員で選考にあたった直木賞作家の京極夏彦氏らが中村勝治市長に認定証を贈った。島根県では石見銀山遺跡(大田市)の世界遺産登録決定に沸いているが、境港市は「世界遺産にも負けない名誉」と喜び、妖怪によるまちおこしに一層力を入れていくことを誓った。
この日、京極氏や同協会公認の季刊妖怪マガジン「怪」の郡司聡編集長ら六人が境港市役所を訪問。中村市長と市観光協会の桝田知身会長に登録認定証や記念の盾を手渡した。
「怪遺産」は、妖怪文化の普及を激励する同協会が、妖怪にちなんだ自然や文化、場所などを認定。京極氏は「日本の妖怪は世界に誇る文化の一つ。怪認定は怪しいという意味ではなくポジティブな認定」とし、「境港市は妖怪で多くの人を喜ばせている。妖怪でのまちおこしは他の追随を許さない成功例」と褒めたたえた。選定では三十以上の候補があったが、満場一致で決まったという。
中村市長は「水木しげるロードの年間入り込み客数百万人以上の目標達成に弾みがつく。もっと多くの人に市を楽しんでもらえるよう力を入れていきたい」と大喜び。桝田会長は「石見銀山が世界遺産に登録されたが、決して内容的には負けていない。三百年後には、市も世界遺産に登録されるのでは」と、笑いを誘っていた。
認定された境港市は、八月上旬発行の「怪」の紙面で取り上げられる。(7/6記事)
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