境港沖の美保湾で蓄養した「海神(かいしん)サバ」の消費拡大を目指した「海神祭り」が三十日、鳥取県境港市中野町の県漁協直営鮮魚市場で開かれた。海神サバの格安販売や試食コーナーをはじめ、蓄養現場のいけすを見学するクルージングもあり、来場者が境港の名物を堪能した。
県漁協境港支所が初めて開いたもので、漁業者のほか飲食業、加工業者なども運営に参加。大漁旗やのぼりを立て、地元消費者をはじめ近くの水木しげるロードなどに向かう観光客も迎え入れた。
会場では水槽から揚げた海神サバを「活け締め」と呼ばれる血抜き、神経抜きなどの工程を披露しながら、一本(六〇〇−七〇〇グラム)を通常より四百−五百円安い千円で販売。また漁船を使って同市場の東方約五百メートル沖に設けたいけすの周囲に来場者を案内した。
海神サバの刺し身を試食した同市高松町の主婦、井本慶子さん(39)は「歯応えがある。脂っぽいと思ったけど、さっぱりしている」と評価。いけすを見学した同市渡町の土井義明さん(66)は「魚が泳いでいる姿を見たかった。いけすの中が見れればいいと思う」と話していた。
美保湾でのサバの蓄養は、脂の乗った大型のサバが漁獲されなくなった漁業環境の変化を踏まえて県漁協が事業化。二〇〇四年四月に「海神サバ」と命名し、大分県の「関サバ」のように地域ブランドとして売り出している。 (5/1記事)
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