鳥取県境港市出身の漫画家、水木しげる氏の漫画『のんのんばあとオレ』が、「アングレーム国際漫画フェスティバル」(一月二十七日、仏・アングレーム市)で、ノミネート五十作品の中から、各賞の頂点である最優秀コミック賞を受賞した。日本人初の快挙。水木しげる記念館(同市本町)では、仏語版を展示するなどして祝っている。
アングレーム市主催の同フェスティバルは、今回で三十四回を数える欧州屈指の漫画の祭典。過去には、鳥取市出身の漫画家、谷口ジロー氏が最優秀デッサン賞などを受賞しているが、最高賞である最優秀コミック賞の受賞者はいなかった。
受賞作品は、物語の舞台が昭和初期の境港市。少年時代の水木氏と、実家に出入りし、水木氏に多大な影響を与えたおばあさんの“のんのんばあ”との触れ合いを軸に、少年時代の思い出や妖怪にまつわるエピソードなどが盛り込まれ、自伝的な要素が強い。テレビドラマの放映もされ、一九九一年度文化庁芸術作品賞を受賞している。
今年は『ゲゲゲの鬼太郎』の実写版映画やテレビアニメも公開、放映が予定されており、鬼太郎が脚光が浴びる中での生みの親の快挙。水木氏は「全然知らない賞をもらってびっくりした。今ごろになってやっとヨーロッパや世界に認められたのだが単に翻訳が遅れただけのことであると思った。しかしうれしいことではある」とコメントしている。(3/2記事)
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