「雪が降りませんね」があいさつ代わりとなった今冬の山陰地方。一月の降雪量は米子(平年六三センチ)と境港(同四七センチ)の両市では、統計を始めた一九五三年以降初めて、まったくなかった。鳥取市でも七日から九日にかけて降ったのみで六センチ(同一〇二センチ)と、四番目に少ない。数字の上でも記録的な暖冬といえそうだ。
鳥取地方気象台によると、例年なら北からの寒気の影響を受けるところが、一月は反対に南からの暖気が流れ込んだ。昨年から発生しているエルニーニョ現象の影響によるものとみられる。
気温をみても暖かかったことは明白。各地の平均気温は鳥取市が五・一度(平年三・九度)、米子市が五・七度(同四・三度)、境港市が五・九度(同四・五度)と、平年より一・二−一・四度高かった。しかし、今年より暖かかった年もあり、鳥取、米子両市では、一九八九年にそれぞれ六・六度、六・五度を記録している。境港市は七二年の六・九度が最も高い(いずれも統計開始以降)。
一方、日照時間は伸びて▽鳥取市七八・八時間(平年七〇時間)▽米子市八五・八時間(同七四・三時間)▽倉吉市七五・八時間(同六八時間)となった。
今後の見通しについて、同気象台では「一日夜から二日にかけて強い寒気が流れ込むように、この冬でも冬型の気圧配置になることはある。しかし、寒気は抜けやすく、影響が長続きすることはないだろう」と予想。二月も暖冬傾向は続きそうだ。向こう三カ月間の気温も高めに推移しそうだという。
今夏の気候について予報はまだされていないが、エルニーニョ現象は春には終息する見込みで、冷夏になるなど顕著な影響はないとみられている。(2/2記事)
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