全日空とアシアナ航空が五日、日韓旅客路線の提携に合意し、米子空港(鳥取県米子市)のソウル便も共同運航されることになった。山陰唯一の国際定期便も採算面で苦戦を強いられているだけに、利用拡大の好機と歓迎する声が広がる。ただ、山陰の市場規模には限りがある。その中で、両社の提携でどこまで利用拡大の効果を引き出せるかが、今後の焦点になる。
「地元から国際路線が消えないよう努力してきたのでうれしい。利用率が上がれば週五便も夢ではなくなる」。鳥取県西部地区日韓親善協会の杉原弘一郎会長は、今回の提携を歓迎する。
アシアナ航空日本地域本部によると、提携は一つの機材に両社の便名を付与するコードシェアが軸。すでに東京、大阪など全国主要路線で導入されており、各地に拠点を置く全日空の営業力を生かすことで、地方路線のてこ入れを図る意向だ。
米子空港のソウル便は二〇〇一年四月に就航。初年度の利用率は74%の高率を示したが、〇五年度は「竹島問題」の影響を受け、52・6%と過去最低に。この状況を受けて県は就航後五年間をめどとしていた運航経費支援を本年度から三カ年延長。官民組織の米子−ソウル国際定期便利用促進実行委も島根県との協調を進めるなど路線安定化への取り組みが続く。
鳥取県交通政策課は「本年度は前年度に比べ回復しているが、路線の自立には一定水準の利用率の維持が必要。両社提携はそのプラス要因になるのでは」と期待する。
ただ、人口規模が限られる山陰両県で、飛躍的な利用拡大につながるかどうかは不透明。アシアナ航空山陰支店の西沢明夫支店長は、全日空関連の旅行代理店による取り扱い拡大の可能性を指摘しつつも「日韓路線の需要は都市部では拡大しているが、地方では依然として赤字の状態。双方への割り当て座席数などが明確ではなく、現時点での判断は難しい」と慎重な見方を示している。(12/6記事)
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