鳥取県境港市小篠津町の航空自衛隊美保基地で二十八日、練習機の操縦を学んだ若手の隊員に修了証書とウイングマークを授与する卒業式があり、隊員四人がパイロットの仲間入りを果たした。同基地は三十七年前の自衛隊機事故を風化させまいと石碑を建立したばかりなだけに、新人パイロットの誕生を機にあらためて「飛行安全」を胸に刻んだ。
新たにパイロットになった四人は▽土井謙一(26)=出身地・大阪▽斉藤智大(25)=栃木▽管家立顕(24)=大阪▽斉藤真吾(25)=北海道−の各三等空尉。昨年九月二日から練習機「T−400型」の基本操縦課程で離発着訓練などを重ねていた。
この日の卒業式で、同基地の山本康正司令は四人の制服の左胸にパイロットの証となるウイングマークを着け、「今日はゴールではなく、スタートだ」と激励。さらに一九六九年五月十一日に起きた自衛隊機事故に言及し、「現役としては国防と飛行安全に頑張りましょう」と同席した隊員約四百人にも呼び掛けた。
事故は同基地開庁十一周年記念の祝賀飛行に向かっていた築城基地(福岡県)所属の戦闘機三機が濃霧のために島根県出雲市平田町の「槍が崎山」山頂に激突し、隊員三人が殉職したもので、美保、築城両基地は二十二日に現地に石碑を建立した。(11/29記事)
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