かつて綿花の栽培が盛んだった弓浜半島で栄え、鳥取県の無形文化財(工芸技術)に指定されている弓浜絣(ゆみはまがすり)ついて認識を深める「弓浜絣を訪ねる旅」が十四日、鳥取県境港市内で繰り広げられた。参加者は、主原料の伯州綿を実際に摘んだり糸紡ぎや機織りを体験するなどして弓浜絣のいろはを学んだ。
弓浜絣は、独特の風合いや素朴な絵柄が魅力の民芸品として人気がある一方、技術保持者の高齢化や業者の減少などの問題を抱えている。同旅は、弓浜絣の普及やPR、観光と連携した振興策の検討を目的に、県が初めて実施。観光や和裁、地元行政関係者ら約十五人が参加した。
参加者は、境港市内の綿畑で、栽培されている伯州綿を手で摘む作業を体験。県産業技術センター「弓浜がすり伝承館」(同市麦垣町)では、同館を活動拠点にしている愛好家グループ「浜絣あいの会」(南家和子会長)の指導の下、機械を使って綿から種を取ったり糸を紡ぐなどして、伝統工芸の製造工程に触れた。
県産のインテリアブランドの展開を考えているという境港市内のインテリアコーディネーターの女性(33)は、「想像以上に手のかかる作業でびっくり。ハンドメードの原点ですね。室内の装飾に弓浜絣を使い、モダンな生活に取り入れられたら」と話していた。(11/15記事)
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