日本海でのベニズワイガニ漁解禁を九月一日に控えた境港で三十一日、カニかご漁船の出漁式があり、六月一日から漁を休んでいた漁船十四隻が一斉に漁場へ向けて出港した。今年の休漁期は例年より一カ月長く三カ月間だったため、漁師にも、カニ加工業者にも待望のシーズンイン。カニの水揚げ量日本一を誇る境港の岸壁には間もなく、紅色の甲羅が並ぶ。
境港市昭和町の岸壁で開かれた出漁式には、各漁船の船員や地元の加工仲買人、卸売人らが一堂に集まり、鏡開きで豊漁と安全操業を祈願。日本海かにかご漁業協会の西野正人会長は「資源回復計画に基づいて三カ月休漁した。日韓暫定水域問題や燃油高騰など厳しい状況は続くが、境港のベニガニ産業存続に努力する」と漁業者の決意を語った。
出漁を見送った境港鮮魚仲買協同組合の越河勇理事長は「待ちに待った気分。加工原料が入ればフルに仕事ができる」と期待。船員の弟に手を振った境港市夕日ケ丘一丁目の主婦、加納悦子さん(31)は「今年は一緒に食事した日数が多かった分、寂しいけど、頑張っていっぱい捕って来て」とエールを送った。
ベニガニを境港に水揚げするカニかご漁船数は、島根県・隠岐から出港する漁船を含めて計十五隻。昨年の水揚げ量は一万一千百六十トンで、前年を約二千五百トン上回った。今シーズンの初水揚げは早ければ九月六日の見通し。(9/1記事)
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