ローカルニュース 8月25日の紙面から
北上、南下コースで集客差 日本海横断フェリー試験寄港
日本海沿岸を縦断する長距離フェリーが九月に境港へ試験寄港する計画で、境港市は二十四日までに、北上コースのフェリー入港時に予定していた歓迎イベントの大漁太鼓を中止することにした。境港に来訪する乗船客が少数にとどまることが理由だという。
境港市によると、北上コースで九月二日に境港へ寄港する乗船客数は八人の見通し。このため、予算を伴う大漁太鼓の演奏を取り止め、代わりに市職員が妖怪の着ぐるみで出迎える。一方、南下コースで同月三日に境港へ来訪する乗船客数は百三十人に上り、こちらは予定通り大漁太鼓を演奏する。
境港に来訪する乗船客数をめぐっては南下コースの金沢(石川県)から境港に向かう行程で旅行会社がツアーを企画したのに対し、北上コースの博多(福岡県)から境港までの行程にはツアーの企画がなく、集客力の差が生じたという。
博多からの来訪客数がわずか八人の現状について、同市産業環境部の松本健治部長は「中海圏域としての観光PRが弱い」と分析。逆に金沢からの来訪客数が多い点については「金沢は松江との観光交流を意識し、長距離フェリーの寄港地になるよう地元を挙げて取り組んでいる表れだろう」と考え、境港が正式な寄港地になるためには圏域の連携強化が不可欠としている。
長距離フェリーの試験寄港は地域の観光振興とフェリーの集客の相乗効果を目的に、国交省がフェリー運航会社の「リベラ(東日本フェリー)」(広島県呉市)に提案。同社が既存航路の室蘭(北海道)−直江津(新潟県)−博多に境港と金沢の寄港を試験的に取り入れ、寄港地としての可能性を探るという。 (8/25記事)
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