境港貿易振興会(会長・中村勝治境港市長)は6日、中国東北部の琿春(フンチュン)市で境港の利用促進懇談会を開く。琿春市近郊にあるロシアのトロイツァ(旧ザルビノ)港と新潟港を結ぶ貨客船の定期航路開設の動きに合わせ、境港への寄港の可能性を探る意向。訪中団は中村市長ら6人で、5日に日本をたつ。帰国は8日。
同振興会事務局によると、中国は現在、東北三省の経済振興を進行中。琿春には工業団地が形成されているが、琿春と境港の間で荷を輸送する場合、既存の中国定期コンテナ航路では琿春から陸路で千三百三十五キロ離れた中国の大連港を経由する必要がある。
一方、琿春とトロイツァ港の距離は約百キロ。トロイツァ−新潟の航路が開設され、境港にも寄港すれば、琿春の荷主にとっては貨物輸送の時間短縮やコスト削減が図られ、結果的に境港の利用促進につながるという。
トロイツァ−新潟の航路は琿春進出の日系企業が中心になって開設を目指しており、同振興会は琿春の物流、荷主企業に対して関西圏を背にした境港の地理的優位性をPRし、荷の確保を図ると同時に、寄港地に選定されるための条件面を把握する考え。現地では境港市と友好都市提携を結ぶ琿春市人民政府なども表敬訪問し、意見を交わす。
境港の新航路の開設をめぐってはトロイツァをはじめ、ロシアのウラジオストクや北朝鮮の羅津、韓国の東海、束草の各港を結ぶ「環日本海国際定期航路」(仮称)の構想があり、関係都市がその実現性を調査研究中。中村市長は「中国は現在、(貿易航路を)日本海側に持とうと(羅津港に)投資している。トロイツァ−新潟の航路が境港にも寄港し、環日本海国際定期航路が実現するよう取り組みたい」と話している。(7/5記事)
|