外国人観光客を乗せたクルーズ客船「スピリット・オブ・オケアヌス」(四、二〇〇トン)が二十二日、境港市竹内団地の岸壁に寄港し、地元関係者の歓迎を受けた。境港には今年、過去最多の延べ十七隻が訪れる予定だが、岸壁はテロ対策のために立ち入りが規制されたまま。秋には日本船籍最大の客船「飛鳥II」(五〇、一四二トン)も初お目見えするだけに、一般市民の見学ニーズへの対応が港湾管理の課題になっている。
ス号は二十日に新潟港を出港し、金沢港を経由して二十二日朝に境港へ入港した。米国人の中高年層などの乗客約百二十人と乗員約七十人を迎え入れた境港管理組合の関係者は花束や地酒、土産物を贈り、地元のマジシャンがどじょうすくい踊りを披露してもてなした。
この後、乗船客の一行はバスに乗り換えて松江城や出雲大社を観光。客船は同日夕、萩港へ向かい、境港を後にした。
境港管理組合によると、クルーズ客船の寄港は十八日に続いて今年二回目。今年はス号をはじめ、四隻の客船が十一月までに延べ十七回訪れる。客船寄港のメリットは周辺観光地の振興をはじめ、港湾利用の実績を積み重ねることで国のインフラ整備が促進される期待感がある。
一方、外国船が利用する国際港の環境は二〇〇一年の米国同時多発テロ事件を契機に保安体制の強化が進行。境港でも〇四年七月に主要岸壁へフェンスが敷かれたが、客船の見学に訪れる市民の間には「特別な場合は岸壁を開放してほしい」という声もある。
これに対し、境港管理組合は四月寄港予定の「ぱしふぃっくびいなす」(二六、五一八トン)の協力を得て船内見学会を企画したが、通常は一般市民の岸壁入場を断っている。担当者は「今年は飛鳥IIが寄港し、市民は『見たい』となる。どうすべきか、頭が痛いところです」と話している。(3/23記事)
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