冬の味覚の王者の座を決める「ふく・カニ合戦」(カニ水揚げ日本一境港PR実行委員会、境港市観光協会など主催)が十九日、境港市竹内団地の夢みなとタワーで開かれ、境港市のカニと山口県下関市のフグが、それぞれの料理で激戦を展開。来場者四十一人と各地代表の審査員三人が審査した結果、得点数「三十対二十三」でフグが勝ち、冬の味覚の王者に輝いた。
合戦は約八百人の来場者が見守る中、一回戦「汁もの」、二回戦「お任せ料理」で競われた。境港陣営は松葉ガニのカニ汁とベニズワイガニの漁師煮を、下関陣営はフグのみそ汁とフグの白子入り雑炊を披露。両者ともに審査員をうならせる味だったが、フグの白子が決め手となってフグに軍配が上がった。
初の企画の審査結果を受けて、下関ふく連盟の松村久会長が「カニとフグの消費拡大につながればいい。境港さんとは今後も交流を続けていきたい」と話せば、カニ水揚げ日本一境港PR実行委の手島敏弘会長も「勝ち負けよりも下関と境港の宣伝になってよかった」と、双方にもたらされた効果に上機嫌だった。
一方、会場では二百人分のふく汁とカニ汁のほか、松葉ガニの長芋蒸し、カニの冷製パスタ、松葉ガニの因幡巻きが振る舞われ、試食した来場者らは舌鼓を打った。アトラクションでは境港大漁太鼓が登場し、迫力ある音で会場を盛り上げた。
大阪府吹田市江坂から観光に訪れた会社員の角間俊昭さん(49)は「カニ汁は普段からよく食べるので境港には親近感を抱いている。また境港や下関に行ってみたい」と話した。
「フグ」は下関では幸せを呼ぶ魚として「フク」と呼ばれる。下関のフグが世に知られるようになったのは一九七〇年代後半ごろからで、それまではカニの水揚げが多かったという。(2/20記事)
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