平成の大合併で単独存続を選択した境港市はことし、市制施行五十周年を迎える。さらに境港商工会議所の創立百周年に当たる節目の年でもあり、市内では記念式典やイベントなどが予定されている。基幹産業の水産業が不漁に直面し、国の構造改革や景気低迷の影響で港町に閉塞(へいそく)感が漂う中、自治体、経済界のトップは年頭のあいさつで地域の結束を呼び掛けた。
「小さい町で行政と商議所が一丸となって目標に向かおう」。十一日の境港商議所議員新年会で、足立統一郎会頭は官民の連携に加え、一昨年の江島大橋開通で連携機運が高まる中海圏域の観光振興などを訴えた。
一方、中村勝治市長は四日の境港市新春の集いで「大都市、大企業では景気回復が叫ばれているが、地方では実感できない」と説き、市内の港湾・漁港・空港を活用した広域連携による活性化を強調。「先人が築いた境港市を後世に引き継ぐため、市民と力を合わせたい」と唱えた。
市は十一月三日の市表彰式に合わせて五十周年記念式典を開くほか、秋には五十周年史も発刊し、節目の年を祝う。境港商議所は今後、具体的な計画を練るが、創立百周年記念事業実行委員会の堀田收委員長は「ことしは百年を振り返り、これからの百年に向けて船出する年。連携をキーワードに境港が発展する方策を見つけたい」と話している。
境港商議所は一九〇六年四月に前身の境港商工会が発足。境港市は五六年四月に市制を敷いた。また一八九六年十月には境港が外国貿易港の指定を受け開港しており、ことしで百十周年となる。(1/13記事) |