二〇〇四年春に県立博物館で開催された「大(Oh!)水木しげる展」の一部展示物が、二月上旬ごろから境港市竹内団地の夢みなとタワーで展示される。本来収容する水木しげる記念館が手狭なのが理由だが、これを期に記念館とタワーが連携し、タワーの一室を記念館の「分室」として活用する計画も浮上。市内の二大観光地である記念館周辺とタワー周辺を妖怪で結び、観光客の周遊を生み出す戦略としても注目されそうだ。
展示されるのは、目玉おやじの茶わん風呂が置かれるなど漫画を忠実に再現した「鬼太郎の家」や、水木さんそっくりの人形など。いずれも水木プロの協力で制作した立体展示物という。
展示計画は、水木記念館が同展主催者から展示物を譲り受けることになったのが発端。記念館に大規模な展示物を置くスペースがないため、タワーとの連携が浮上した。
境港市観光協会長でもある同記念館の桝田知身館長は「将来的にはこの展示物のほかにも水木プロに協力を仰ぎ、タワーの展示内容を充実させたい。多くの入館者がある記念館の分室機能を備えることで、タワーもさらににぎわってほしいですね」と妖怪の集客力に期待たっぷり。
設置個所は展望室エントランスや三階ロビーなど。四月以降は、稼働率が低い三階の企画展示室を中心に展示を展開する。いずれも有料ゾーンだけに、有料入館者の増も期待できる。タワーの岡本広実館長は「水木記念館や水木ロードとの動線も生み出したい」と話し、妖怪ファンを竹内団地に引き寄せる効果も見込んでいる。
十一日には、業者が梱包(こんぽう)されたままの展示物約百九十点をタワーに搬入した。このうち、写真や漫画原稿のパネルなどは記念館に展示される。
「水木展」は県立博物館(鳥取市東町二丁目)をはじめ全国各地で開催された特別展。作家の荒俣宏さん、京極夏彦さんがプロデュースした。(1/13記事)
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