境港に水揚げされた巨大マンボウのはく製展示を二カ月後に控えた「海とくらしの史料館」(境港市花町)は十六日、一足早くマンボウを身近に感じてもらおうと、同館が所蔵する普通サイズのはく製マンボウの巡回展を市内の保育所(園)で始めた。マンボウブームを創出し、妖怪に続く新たな境港のスター誕生に期待を寄せている。
巨大マンボウは、二〇〇四年十一月に地元の船団が島根県沖の日本海を操業中に偶然捕獲したもので、大きさは全長二・七五メートル。同館が所蔵する既存マンボウの三倍に相当し、世界最大級になる。水揚げした船団から寄贈を受けた市は昨年四月、はく製にするため千葉県内の専門業者に発注し、二月末には完成する。
同館でのお披露目は、三月十八日から。これに先立って始まった巡回展は保育所(園)の七施設が対象で、子どもたちに思い思いのマンボウの絵を描いてもらい、作品を巨大マンボウと一緒に同館に展示するという。
最初の巡回先となった同市東本町の栴檀保育園では園児たちが「マンボウが来た」「口がかわいい」と大はしゃぎ。十八日にかけて絵を描く予定で、西村清彦園長は「マンボウは妖怪っぽく、園児にとって良いのかも」と作品を楽しみにしている。
同館の鈴木祥三館長は「子どもたちにマンボウを身近に感じてもらい、(マンボウブームを)盛り上げたい」とムード作りに意欲満々。巨大マンボウがお目見えすれば、入館者から愛称を募集する計画もあり、「市内の水木しげる記念館や夢みなとタワーとの相乗効果で観光客が増えれば」と期待している。
市によると、巨大マンボウのはく製制作費は約五百万円。地元の水産関係者などが「マンボウが呼び水になって水揚げが増えれば」と願い、制作費の一部を市に寄付している。(1/17記事)
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