境港の今年一年間の水揚げ量が三十六年ぶりに十万トンを割り込む可能性が高いことが十二日、境港水産振興協会の集計で分かった。十一月までの累計は前年同期比13%減の八万八千トンにとどまり、十二月も荒天による不漁が続いているため。年間十万トンを下回れば、境港のイメージダウンにもつながりかねないだけに、業界は歳末の豊漁に願いを込めている。
同協会などによると、一−十一月の水揚げ量はベニズワイガニ漁や沖合底引き網漁が前年同期を上回ったが、主力の巻き網漁が一万二千トン減の六万二千トンと低迷。さらに日量千トン突破の大漁日は十一月二十一日以降なく、十二月上旬は荒天によるしけに悩まされた。
一方、水揚げ金額は前年並みの百六十億円で推移している。これは過去最高の量、額を更新した夏のマグロ漁が全体を押し上げたという。
同協会の米村健治専務は「境港はマグロの水揚げがあり、全国的には良い方だが、歴史的にみると、(法改正で加工原料の輸入が激減した)北朝鮮問題や漁船燃料の急騰など苦労の多い年だ」と話し、今後の漁については「海難事故がないように最大限努力し、最終的に大台の十万トンを達成できれば。海況をみるとサバが増えており、来年は本格的な水揚げを期待したい」と願った。
境港の水揚げ量は一九六九年に六万トンだったが、翌年以降は十万トン以上で推移。九二−九六年は連続日本一を達成し、九三年には過去最高の六十九万トンを記録した。しかし、巻き網漁の主力魚種だったイワシが激減し、九九年以降は連続して十万トン台に低迷。昨年は十一万五千トンで、全国九位だった。(12/13記事)
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