全国の地方都市が中心商店街の空洞化に悩む中で、境港市の中心商店街に立地する水木しげるロード沿いで今年、出店可能な空き店舗がすべて埋まった。年間八十万人以上の観光客が訪れる県内きっての観光スポットに成長した水木ロードの集客力が原動力。かつて生活日用品が中心だった商店街が観光用に変化したのも大きな特徴だ。
ロードはJR境港駅前から水木しげる記念館がある本町アーケード商店街までの約八百メートルで、一九九二年に商店街の活性化などを目的に整備が始まった。妖怪ブロンズ像は二十七日にお目見えした像を含めると百十七体にもなる。
同市によると、商店街の空き店舗活用が始まったのは、ロード東端に水木しげる記念館が開館した二〇〇三年ごろから。〇三年は三店、〇四年が四店、今年が四店の空き店舗に出店が相次いだ。比較可能なデータが残っている一九九九年三月と比べると、観光客を対象とする食料品や土産物の販売店は今年八月現在で七店も増えた。
現在は、店舗所有者がテナントを募集している空き店舗はすべて埋まった。同市はロード沿いへの出店希望に対する問い合わせに対し、ロード近くの空き店舗を紹介しているという。
ロード沿いの空き店舗を活用して菓子製造販売などを展開している吉川商店(境港市松ケ枝町)の吉川誠代表(50)は「ロードの魅力を高めながら商売したいと念願していた。今は多くの観光客が来てくれているが、この状態がいつまで続くか分からない。他店とも協力し、緊張感を持って魅力ある店づくりを目指していく」と顧客の定着を今後の課題に挙げた。(12/28記事)
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