境港市を中心に活動する演奏家たちが集まり、幅広いジャンルで次々に演奏する「第一回さかいみなと音楽祭」(同市文化福祉財団主催)が十九日、同市中野町の市文化ホール(愛称・境港シンフォニーガーデン)で開幕した。二十日までの二日間、計二十二グループと個人十一人が出演し、多彩な演奏を繰り広げる。
同ホールは一九九四年に開館し、同市の文化活動の拠点に。ホール建設資金は九二年に同市出身の故・奥田あき子さん(当時兵庫県在住)から郷土の文化振興にと寄付された十億円から捻出(ねんしゅつ)され、音楽祭は奥田さんの顕彰事業として企画された。
初日には、同市出身で東京在住の声楽家、塩谷靖子(しおのや・のぶこ)さん(62)も故郷で初めてソプラノの澄んだ歌声を披露した。大学卒業後、日本初の全盲プログラマーとして活躍。その後、四十二歳で声楽の勉強を本格的に始め、各種コンクールで入賞、入選した実力の持ち主だ。
長女の多衣さん(32)のピアノ伴奏でカンツォーネや日本歌曲などを歌い、万雷の拍手を浴びた。幼友達の一人は舞台に上がり「感動しました」と花束を贈った。演奏後、塩谷さんは笑顔を浮かべて「ようやく実現しました」と、故郷での演奏の実現を喜んだ。
音楽祭では初日、十二組がゴスペルやジャズ、邦楽など多彩な音楽をリレー演奏。二十日もピアノ演奏や声楽、軽音楽などの音色を夜まで響かせる。(11/20記事)
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