カニのシーズンを迎えた水産基地・境港の鮮魚販売会社が、「かにの道伝説」と銘打った松葉ガニ(ズワイガニの雄)のインターネット販売を始める。地元の漁師が語り継ぐ山陰沖の好漁場「カニの道」にちなんだ取り組みで、松葉ガニの全国的な知名度アップを目指す。早ければ十一月中にも注文を受け付ける。
この会社は、境港市昭和町の「魚市」(手島敏弘社長)。「境港魚市場」(同市昭和町、加茂明久社長)の子会社で、現在は鮮魚販売をはじめ、レストラン「KANIZA(カニザ)」を東京都内で経営。近日中に開設されるカニザのホームページの中で、境港に水揚げされる松葉ガニの中から厳選した逸品を「かにの道伝説」のキャッチコピーで販売する。
魚市によると、カニの道は境港を拠点に山陰沖でズワイガニ漁を操業する漁船員が漁労日誌を通じて語り継いできた好漁場。カニが列を成してはう様子から名付けられ、関係者の間では最高の松葉ガニが獲れる穴場とされる。
一方、腕利きの漁師だけが知る漁場とも言われ、県水産試験場は「松葉ガニが交尾のため、雌の親ガニが生息する水深の浅い地点に移動する道なのでは」と解説する。
商品のしおりには、カニの道を伝説風に仕立てた短文を掲載。かつて実在したという漁師の名前を用い、取り扱うカニは「源三郎松葉」の名称で売り出し、区別化する。
「カニの道には深海のロマンがあり、消費者に受ける」と担当者。同じズワイガニの雄で北陸産の越前ガニに負けないようブランド化を図り、知名度を高めたい考えだ。(11/21記事)
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