「ゲゲゲの鬼太郎」キャラクターを使った人形芝居を上演していた境港市内唯一の市民人形劇団「ザ・だんだん」(大西明美代表)が、約四年のブランクを経て、同市出身の漫画家・水木しげるさん原作の劇団代表作を上演する。舞台は、米子市内で開かれる「平成の芝居小屋『朝日座』事業」。団員たちは十月一日の公演に向け、けいこに汗を流している。
ザ・だんだんは、プロの人形劇団ひとみ座が同市を皮切りに人形芝居「ゲゲゲの鬼太郎」を全国公演したのを機に高まった機運を受け、市文化振興財団(現・市文化福祉財団)が一九九六年に開いた「鬼太郎人形劇講座」の受講者十一人で結成された。
鬼太郎キャラクターの人形から大道具に至るまで自分たちで製作する手作り劇団は、注目を集めた。九七年四月に市内で旗揚げ公演を開いて以降、同財団の自主事業として活動費などを支えられ、ひとみ座団員から伝授された人形芝居の技を県内外で披露していた。しかし、二〇〇二年度から財政難などを理由に財団の手を離れたことをきっかけに、活動は徐々に停滞。団員の多忙なども加わって近年は活動を休止していた。
朝日座事業の出演は、事業の舞台監督を務める同財団職員の勧めで応募し実現した。現在、団員は三十−七十代の女性十三人。鬼太郎や目玉おやじらが協力して大きな化けだぬきを退治するという劇団代表作「狸ばやしの巻」のリメーク版を上演する。
人形は、大きなねずみ男だと約一七〇センチ、約六キロもある。けいこでは、二人がかりで息を合わせて動きやせりふを確認。団員たちはそれぞれの人形に息を吹き込むため、技術に磨きをかけている。
結成当初からの団員の一人、渡部万里子さんは「鬼太郎や妖怪でまちおこしをしている境港市で唯一の妖怪人形劇団。次の世代につなげていけいるよう、朝日座公演をきっかけになにか光が見いだせたら」と期待。大西代表も「まずは多くの人に関心を持ってもらうこと。少しずつ世代交代しながら、どんな形でも劇団を絶やさないようにしたい」と話している。(8/23記事)
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