鳥取県は二十二日、二〇〇二年と〇三年に大量発生し、漁獲量の減少や漁具の破損など大きな被害を引き起こしたエチゼンクラゲの処理費用の一部を補助することを明らかにした。今月上旬、鳥取県沖の日本海で観測されるなど、例年に比べて半月以上も早い出現で、〇三年を上回る大量発生が心配されるため、漁業関係者に警戒を呼び掛けている。
鳥取県水産試験場によるとエチゼンクラゲは先月上旬、長崎県対馬付近で確認された。例年、鳥取県沖で確認されるのは海水温が上がり始める八月二十日前後からだが、今月上旬には鳥取県西部の沖合からも報告があり、現在では石川県沖にまで到達しているという。
また、鳥取県漁協境港支所は今月上旬、島根半島沖で操業していた小型底引き網漁船からカサの直径が八十センチ程度のエチゼンクラゲ数匹が網に入ったとの報告を受けた。
一方、水産庁によると、エチゼンクラゲの北上は例年より十日から十五日も早く、今年は〇三年を上回る大量発生の可能性があるという。
このため、県はクラゲ処理の補助を決めたもので、処理費として九月県議会に補正予算として約五百三十万円を提案する方針。補正予算が可決される前の処理については、補正予算と同額の予備費で対応する。補正予算分と予備費分を合わせると、〇三年に境港に揚がった一五〇〇トンから二〇〇〇トンの二倍程度を処理できる見通し。
県漁協境港支所の高見信悟参事は「発生や被害は操業場所によってばらつきがあるが、今後も引き続き注意する必要がある」と大量発生を警戒しており、県水産振興室も「大量発生が心配されることから処理費の助成を決めたが、漁をする際は十分注意してほしい」としている。(8/23記事)
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