境港市観光協会は八月、夏休みイベントとして、観光客が妖怪の着ぐるみ姿で水木しげるロードを練り歩く体験プランを打ち出す。着ぐるみは人気者だけに、スター気分満点、という。着ぐるみ隊の人手不足を補う一石二鳥のアイデアでもあるが、観光客に対するもてなしが必要なため「妖怪面接試験」を課すという。お化けにゃ試験も何にもない−というわけにはいかないようだ。
今回は一カ月間の試行だが、反応次第では体験型観光のメニューとして導入するという。試験は短時間で、市観光案内所(同市大正町)で一日二回行う。応募は同協会の携帯電話ホームページから受け付ける。
合格すると、同協会職員が付き添いながら「サラリーマン山田」や「死神」などにふんし、JR境港駅前から水木しげる記念館(同市本町)を折り返すコースでロードを歩く。途中、観光客の記念撮影や握手の求めに応じるほか「山田」は特製の名刺を、「死神」は御長寿カードを配るなどの「業務」を果たす。
観光客に思い出を提供する体験型観光は、各観光地で積極的に導入されている。約一時間半の所要時間や暑さがネックだが、同ロードの着ぐるみは人気者だけに、旅先の思い出には好適という。
試みは、同協会側にもメリットがある。着ぐるみ人員の人件費は国の雇用創出関係の補助金で賄っていたが、昨年度末で補助は終了。協会の財政では手当てできず、着ぐるみの登場が減っていた。八月は夏休みと映画『妖怪大戦争』の公開など書き入れ時だけに、一石二鳥の企画で観光客の満足度向上を目指す。
同協会の黒田正己事務局長は「境港に来れば妖怪の疑似体験ができるという情報が広まり、希望者が増えれば、有料でも一つの観光メニューとして定着するのでは」と反響に期待している。(7/30記事)
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