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 2005年07月04日
 
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2005年07月04日
中西部にも「恵みの雨」 関係者ひと安心
山陰地方は一日、南下した梅雨前線の影響で、大雨・洪水警報が一部で発令されるなど朝方から激しい雨に見舞われた。一部の交通機関が乱れる影響も生じたものの、渇水に悩まされていた鳥取県中・西部では待望の慈雨となっただけに、利水関係者が胸をなで下ろした。山間地でも大量の降雨を記録し、危機的状況だったダム貯水量も回復した。(日本海新聞提供)

 山陰地方は一日、南下した梅雨前線の影響で、大雨・洪水警報が一部で発令されるなど朝方から激しい雨に見舞われた。一部の交通機関が乱れる影響も生じたものの、渇水に悩まされていた鳥取県中・西部では待望の慈雨となっただけに、利水関係者が胸をなで下ろした。山間地でも大量の降雨を記録し、危機的状況だったダム貯水量も回復した。

 各地の気象台によると、降り始めから午後四時までの降水量は日南町茶屋の八八ミリを最高に、江府町小江尾で八二ミリ、大山町大山で六一ミリなど県西部の山間地で大雨となった。一方、各都市では▽鳥取二七ミリ▽倉吉一九ミリ▽米子五六ミリ▽松江六三ミリ−となり、米子、日野地区では午後に大雨・洪水警報が発令された。

 この時季としては、かつてないほど貯水量が減少していた日野川上流の菅沢ダム(日南町菅沢)は、午前九時の貯水率28・1%が午後四時には28・7%に回復。賀祥ダム(南部町下中谷)は午前九時の38・7%が午後四時には42・1%にまで上がった。

 ようやく降った雨にJAとうはくの四門隆農業振興部長は「干ばつが続けば、梨の玉太りや葉物の生育などへの影響が心配されたが、ひと安心だ」と話す。ただ「湿り気がないところに降るとスイカに裂果などの影響が出る。じわじわと降ってくれれば…」と新たな懸念を口にしていた。

 一方、JR米子支社によると、伯備線で徐行運転などが続いたため、やくもなど特急八本が運休したほか、特急と普通計八本が最大二時間遅れた。山陰線でも浦安−御来屋間で午後零時半から約二時間十分にわたって運転を見合わせたため、特急など七本が運休・部分運休し、十九本が最大二時間半遅れた。

 鳥取地方気象台によると、県内では二日夕方まで断続的に雨が降り続く見通しで、多い所で一〇〇ミリ、平均で四〇ミリの降雨が見込まれるという。



     「番水」打ち切り 米川


 農業用水の不足に悩まされ、六月三十日から米川の「番水」で水の供給を増やしていた境港市では、一転して市内の農業用水路が氾濫(はんらん)する可能性が浮上。市は一日夜までの予定だった番水を正午で打ち切った。一方、農家は田畑を潤す雨水に安堵(あんど)の表情を浮かべていた。

 境港市ではこの日午後四時現在で一八ミリの降水量を記録。雨の中、水田の様子を見に来た同市渡町の農業の男性(68)は「こんなに雨水がたまるのは今年初めて。田んぼに割れ目が生じ、ポンプで水を入れていたが、今日はいい雨、恵みの雨だ」と表情を緩めた。

 一方、市は米川土地改良区と相談した上で、正午に米川上流域にあたる米子市内で樋口を開いた。「大雨で米川や支流の水路が氾濫し、農作物に根腐れなどの影響を及ぼす恐れがある」として、番水の終了時刻を七時間早めるとともに、用水路の警戒に当たった。

 米川では十一年ぶりに踏み切った今回の番水。境港市内の農家の中には「もう一週間早ければ、良かったのだが」という声も。市の担当者は「番水を実施すると、雨が降る」と気まぐれな天候に複雑な表情を浮かべた。
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