クロマグロ(通称・本マグロ)の記録的な豊漁が続く境港で十四日、約五百二十本(速報値)の水揚げがあり、水揚げ重量、市場取引額に続き、本数も過去最高を突破した。累計は昨年の最高記録を百五十九本上回る三万二千四百六十九本。関係者からは「今年は四万本を超える」と景気のいい声も上がり始めた。
この日は島根と石川の巻き網漁船団が水揚げした。境港は遠洋漁業による冷凍マグロではなく、「生」の水揚げ基地としては日本海側で屈指の存在だが、今年の水揚げ本数は太平洋側の先進港を抜いて「生マグロ水揚げ日本一」に輝く可能性も出てきた。
今年の好調な水揚げを支えているのは「団塊の世代」と呼ばれる四歳魚の存在。五〇キロクラスの四歳魚が今年の水揚げの半数以上を占めており、本数、重さ、取引額の全体量を底上げした。
県水産試験場漁場開発室の下山俊一室長によると、マグロは他の魚のえさになるという誕生直後の試練のほか、水温、海流で生存率は上下するものの、四歳魚は生育環境に恵まれていたとみられるという。昨年も三〇キロクラスの三歳魚が全体の約六割を占めたことから、二〇〇一年生まれのマグロの存在が境港に二年連続の豊漁をもたらしたことになる。
境港水産振興協会の米村健治専務は「境港はベニズワイガニが休漁期を迎えて端境期だが、マグロ漁獲の経済波及効果は大きい。マグロ基地の開発に取り組んだ先人の勇気に感謝と敬意を表したい」と歓迎している。
境港のマグロ水揚げは一九八二年にスタート。今年は空梅雨が幸いし、マグロの群れを発見しやすい環境にあることから六月十七日の初水揚げ以降、北陸沖などで操業する県内外の船団が入港。水揚げ重量は七日に最高記録を更新し、市場取引額も八日に突破した。(7/15記事)
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