JR米子支社や自治体で進めるJR境線の「妖怪路線化」事業計画で、七月十五日の開業日が尼崎JR脱線事故の被害者に配慮して延期される見通しであることが二十一日、分かった。同支社は「地元の期待が高く、予定通り進めたいが、事故関係者の心情を考えなければならない」としている。再開時期は未定。
事業は境港市の妖怪ブームに着目し、沿線各駅に妖怪ブロンズ像、駅名板などを設置して観光路線化を図る内容。七月十五日に完成式典を予定していた。実施主体は同支社、鳥取県、米子、境港両市の四者。
既に関係者の間では「(事故の余波を考慮すれば)予定通りの完成は難しい」との共通認識が醸成されているという。さらに、八月に公開される映画『妖怪大戦争』と連携して妖怪路線化をPRする方針だったが、県内の入り込み客の多くを京阪神が占めるだけに、不謹慎との非難は免れないと判断したもよう。
同支社は妖怪路線化事業の第一弾として米子駅の境線乗り場に「霊(0)番ホーム」の案内板を設置したが、事故発生後の五月上旬に「多くの死傷者が出たのに『霊』の字は好ましくない」として撤去している。
再開時期は不明だが、来年四、五月に山陰を舞台にJRのデスティネーションキャンペーンが実施されることから、ある関係者は「それまでには何とか実施にこぎ着けたい」としている。(6/22記事)
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