日本海側屈指の漁業基地・境港で二十七日、七日連続となるクロマグロの水揚げがあり、今シーズンの水揚げ本数が一万本(速報値)を突破した。史上最多を記録し、「マグロフィーバー」に沸いた昨季は初水揚げから十二日目に一万本を数えたが、一日早い十一日目で大台を突破。昨季を超える勢いに、関係者は期待を膨らませている。
境港市水産農業課の速報によると、この日の水揚げは、合計三千六百本(一九六トン)。松江市美保関町、石川県輪島市、同珠洲市の巻き網船団三隻が揚げた。境港水産振興協会によると、二十六日現在で六千九百五十一本(四六六・二トン)が揚がっており、速報で一万本を超えた。
運搬船が接岸した岸壁では、船倉から黒光りした魚体が次々と揚げられ、受け入れる市場では、関係者がマグロの腹を割いて市場に敷き詰めた氷上に並べるなど一連の作業に追われた。
昨季は、六月二十七日に初水揚げ。八月十二日までに累計四十六回、計三万二千三百十本(一七〇三トン)が揚がり、漁港で作業するスタッフの雇用増や、観光の話題に上るなどの波及効果を生み出した。
市場関係者は「今年は空梅雨で船上からの視界がよく、マグロを見つけやすい環境では」と推測。同協会の米村健治専務は「このペースでいけば、今季は四万本を超え、五万本も不可能ではない。地域経済の閉塞(へいそく)感が漂う中、マグロへの期待感は大きい」と話している。(6/28記事)
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