松江市美保関町に伝わる漁法「アゴ(トビウオ)すくい」をテーマとする「宍道湖・中海水域あご掬(すく)いサミット」が十一日夜、美保湾などで開催された。平成の大合併を機に中海・宍道湖圏域の観光連携ムードが高まる中、伝統漁法を観光資源に育てる初めての試み。行政、観光関係者がたも網でアゴをすくう面白さと新鮮なアゴの味を体感した。
あごすくいは、沖合に出てかがり火などの明かりに引き寄せられるアゴをすくう漁法。六月から七月初旬にかけて行われているが、近年は衰退気味という。アゴは島根県の県魚でもあり、地元固有の観光資源となり得ることから実行委員会(委員長=西垣孝・美保関地区観光協会理事長)がサミットを企画した。圏域五市の市長や観光関係者ら約百人が参加した。
この日は、十一隻の漁船に乗り込んだ参加者がアゴすくいに挑戦。俊敏な動きに振り回されながらも、童心に帰ってアゴを追いかけた。美保関漁港近くの旅館では刺身や団子などアゴ料理も振る舞われ、漁法の感想を語り合いながら捕りたての味を満喫した。
西垣委員長は「アゴすくいという面白い楽しみがあることを広くPRし、圏域の観光資源の一つとして定着させたい」と話していた。(6/14記事)
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