米子空港を利用する観光客を対象に、中海圏の観光資源を県境を越えて巡る周遊バスが今夏から運行される。主体は同空港利用促進懇話会など民間団体。二次交通充実による観光客の利便性向上が狙いだが、県境越えでの運行は民間ならではの試みだ。同時期には大山周遊バスの運行も始まるだけに、中海と大山を巡る旅行商品の造成を首都・中京圏の業者に働き掛け、誘客を推進する。
中海圏を巡るバスの名称は「遊湯(ゆうゆう)バス」。同懇話会のほか、米子市観光協会、皆生温泉旅館組合などが協力する。水木しげるロードや同記念館を巡り、夏は弓ケ浜展望台、秋は米子水鳥公園を経由。さらに県境を越えて安来市の足立美術館に寄り、JR米子駅を経て終点の皆生温泉へと続く。旅程はほぼ半日の見通し。
七月十六日から十月二十九日までの毎週金、土曜日に一日一便運行する。乗客の多い東京第二便に合わせて米子空港を午後零時四十分に出発するが、一時間前には名古屋便第一便も到着するだけに、中京圏の観光客も吸収する。料金は大人一人千円で、施設入館料は含まれない。
点在する中海圏域の観光資源は車で巡るスタイルが定着しているため、公共交通で来訪した観光客には不向きだった。さらに、土・日曜日に運行する大山観光の周遊バス「大山ループバス遊悠」と組み合わせれば一泊二日で効率的な観光が可能になるだけに、中海・大山圏域の観光ルート化にもつながる。
今後は、首都・中京圏の旅行業者を招いて利便性と各観光資源の魅力をPRし、旅行商品の開発につなげる。初年度は試験運行ととらえており、期間や日程、ルートは今後、改善していく。
同市観光協会の野島譲事務局長は「観光客の視点で考えたプラン。気軽に観光できる二次交通は必須であり、継続することが大切」としている。(4/12記事)
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