境港市は五月一日から、防災行政無線で流す情報を登録者のパソコンや携帯電話にメール配信する。同無線のスピーカーが屋外に設置され、気象の影響などで情報が聞き取りにくいことが理由。防災情報のメール配信は県内初の取り組みという。他にも複数の伝達手段を用意しており、災害情報の周知を図る。
市内には無線スピーカーの支柱(高さ二十メートル)が七十九カ所に整備されているが、聞こえ方が風の向きや高層ビルなどの障害物に左右され、苦情が市役所に寄せられていた。一方、昨年七月以降に全国各地で相次いだ豪雨、台風災害を機に避難勧告などの確実な伝達方法の構築が自治体の課題となっていた。
市によると、住民が市役所のホームページに接続し、アドレスを登録すれば、無線の放送内容が届くシステム。運用後は遅くても放送後の十分以内にメール配信する。登録時には携帯電話メーカーによっては迷惑メールを防ぐ受信制限の解除が必要という。
市はこれまでにも、無線の放送内容をテレホンサービスや市役所ホームページで確認したり、屋内向けの戸別受信機が利用できるよう電波環境を整えていた。ハード的な防災対策を進める一方で、市環境防災課の渡辺恵吾課長は「災害時の対応は近所同士の共助が基本であり、自主防災組織の充実にも取り組みたい」と話している。(4/29記事)
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