鳥取県境港市の境港に入港した北朝鮮の貨物船「リミョンス7」(一八一トン)が持ち込んだ米国のドル紙幣の一部に偽札の疑いがあることが三十日、分かった。神戸税関境税関支署と鳥取県警は、関税法違反(輸入禁止品の輸入)の疑いで、貨物船を家宅捜索するなどして調べている。
関係者によると、貨物船は二十三日、北朝鮮の貨物船としては改正船舶油濁損害賠償保障法(改正油濁法)の施行後、初めての貨物船として、カニなどを積んで入港。商社への支払いなどのため必要だとして二十四日、船舶代理店が米国の古いドル札約六千五百枚(数千万円相当)を同税関支署に持つ込んだ。
同支署が自動識別機で調べたところ、このうち百数十枚に偽札の疑いがあり、同市内の銀行に再調査してもらった結果、偽札の可能性が高いことが分かった。
このため、同支署と県警は二十七日、貨物船を家宅捜索するとともに、県警を通じて科学警察研究所にドル札の鑑定を依頼している。
貨物船は二十九日夕、境港を出港しているが、出港前の調べに対し、貨物船の船長は「(ドル札は)北朝鮮の商社から日本の商社への車の代金と、以前にもらい過ぎたマツタケの代金の返済分で、頼まれて預かっただけ」などと話したという。
外国為替法では、百万円以上の現金や小切手を輸出入する際は、税関への届け出を義務付けている。
同支署によると、昨年、境港に入港した北朝鮮の貨物船は三百七隻。京都府の舞鶴港に次いで多く、積み荷はベニズワイガニなど水産物が中心という。(3/31記事)
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