中海干拓堤防開削問題で、境港市議会の中海問題調査特別委員会は十三日、鳥取、島根両県知事が一部開削で合意した森山堤だけでなく、大海崎堤の開削も必要として鳥取県の片山善博知事に要望していく方針を確認した。片山知事は西部承水路の全面撤去による海水の交流、財政事情を背景に大海崎堤の開削を求めていないが、境港市議会は治水、水質浄化の観点から従来主張してきた二堤開削を片山知事に働きかける。
昨年十二月の両県知事会談後、初めての特別委となった。岡空研二委員長が事前に正副委員長と議長の三人で大海崎堤の開削を引き続き要望するよう中村勝治市長に申し入れた経過を説明し、今後の対応を協議した。
委員の中には「大海崎堤の開削にこだわり過ぎれば解決を長引かせる」として片山知事に同調する意見もあったが、「森山堤の開削で終わりでは水質改善にならない」「声を上げると白紙に戻る心配もあるが、なし崩しではいけない」と従来の二堤開削を求める声が上回った。
また、森山堤の開削幅について「数十メートル」との論があることに対し、大海崎堤西端の承水路開口部と同等の百五十メートル以上が必要との意見が出た。
岡空委員長は「両県知事会談では大海崎堤を開削せず、森山堤の開削で終わる。それで良いという声も委員から出たが、悔いのないよう引き続き二堤開削を要望していく」と発言。今後は米子市議会、県議会と歩調を合わせることも視野に入れ、片山知事に対する要望案を作成するという。
境港市議会は二〇〇一年六月、両県が大橋川拡幅工事の測量調査の確認書を取り交わした際、斐伊川水系の最末流に位置する同市の治水防災、中海の水質改善の観点から、二堤開削の必要性を訴える決議文を両県知事や国交省、農水省に送っている。
堤防開削問題については、米子市議会と県議会もそれぞれ十九、二十一日に特別委員会を開き、対応を協議する。(1/14記事)
|