境港市渡町出身で日本女子サッカー界の第一人者、大部由美選手(29)=YKK東北=が二十六日、帰郷し、アテネ五輪の報告をした。大部選手は報告会に集まったなじみの顔や温かい言葉に感動しながら、「一日でも長く選手を続けていきたい」と抱負を語った。
地元の渡公民館で開かれた報告会で大部選手は、低迷していた女子サッカーが活性化され、宿敵・北朝鮮代表とのアテネ五輪予選で「三万人のサポーターが会場に集まっていた時から、五輪の道は決まっていたのかな」と振り返った。
アテネ五輪の本大会でも格上のスウェーデンに1対0で勝利し、「五輪の他競技の日本選手から『勇気と感動を与えてもらった』と言われ、不可能はないのだなと実感した」と、エピソードを披露。五輪後の国内リーグでは「観客が三、四倍に増えた」と話し、「女子サッカーもこれからが本当の勝負」と見据えた。
会場には地元の人々が詰め掛け、「感動をありがとう」の温かい言葉に目頭を熱くする場面も。「どうしたら上手になるの」との質問にも「才能はごく一部で、反復練習の積み重ねが大事。得意なものを伸ばしていくことでほかのこともついてくる」と説いた。
大部選手はこの日朝、同市の中村勝治市長を表敬訪問し、午後からは出身校の渡小学校でサッカー教室を開き、子どもたちと触れ合った。
大部選手は八年前のアトランタ五輪にも出場し、今夏のアテネ五輪では主将を務めてチームの精神的主柱としてベスト8入りに貢献した。現在、YKK東北の所属だが、来年からチーム移管に伴って東京電力(福井県)でプレーする。(12/27記事)
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