境港市観光協会などが打ち出した水木しげるロードの妖怪ブロンズ像(八十六体)を百体に増やす構想が好調だ。一体百万円のスポンサーを募って増設する試みだが、全国の水木ファンから申し込みが殺到。募集を始めて二カ月弱で達成のめどが付いた。四苦八苦を予想していた関係者の間では、思わぬご利益に煩悩にちなんだ百八体構想も浮上。妖怪パワーにあやかって躍進を目指す。
構想はこれまで整備主体だった市が財政難に陥ったのに伴い、同協会と境港商店街連合会、同ロード振興会、水木プロダクションの民間四団体が「妖怪ブロンズ像設置委員会」を設立し、ロード充実を図る取り組み。十一月一日からスポンサーを募っていた。
名乗りを上げたのは県外在住の個人を中心に企業や商店など。二十日までに内定を含み十四体が決定した。増設のブロンズ像は同委員会指定のキャラクターから選び、スポンサー名を刻む。来年中には百体がそろい踏みする見通し、という。
申し込んだ熊本県上天草市の開業医、毛利公一郎さん(38)は「ゲゲゲの鬼太郎は少年時代から好き。愛着のある閻魔(えんま)大王のブロンズ像を子どもと一緒に見たい」と動機を語る。
静岡県富士市でキチンキトサンの健康食品販売業を営む富士バイオは「お客さんを境港に案内する際、ネーム入りのブロンズ像を見てもらえる」として、境港から調達する原料のベニズワイガニにちなんで蟹(かに)坊主のキャラクターを選択したという。
構想の実現に、市観光協会の桝田知身会長は「三年は掛かると思っていたが…。除夜の鐘の百八体を目指す話もあるが、すぐに達成しそう」と水木ワールドの妖力に感心することしきり。(12/21記事)
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