境港市昭和町の国際コンテナターミナル(五万トン岸壁)の移動式荷役機ガントリークレーンが十一月二十六日の事故で使用不能となっていることが二日、分かった。強風にあおられて重さ約五百トンのクレーンがレール上を約百二十メートル自走し、車止めに激突した衝撃で脱輪したとみられる。復旧のめどは立っていない。
クレーンは六月の同ターミナル運用開始に合わせ、境港管理組合が導入した。事故当時は荷役業者が作業中だったが、けが人はなかった。発生から六日たった公表について、同組合は「当面の対応に追われたのが理由。クレーンを使う船会社や荷役業者にはすぐに連絡した」と話している。
同組合によると、ガントリークレーンは高さ六十メートルで、岸壁沿いに敷かれたレール(延長百六十メートル)を四輪で自走し、コンテナ貨物の積み降ろし場所を移動する。当日は午後四時ごろ、西からの強風で動き始め、二輪が車止めに衝突。その弾みで反対側の二輪が浮き上がり、脱輪した。境港では当時、強風注意報が発令されていた。
当時は韓国航路の貨物船への荷役作業中で、地上四十メートルの操作室にいた作業員はエレベーターで降りようとしたが、電源が停止したため、はしごで避難した。
クレーンにはブレーキ装置が二種類あり、一つは焼き切れていた。クレーン作業は十分間の平均風速が秒速一〇メートルに達すると中止しなければならないことから、米子労働基準監督署や同組合が事故原因を調査中。荷役は代替のクレーンで対応している。(12/3記事)
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