山陰の冬の味覚・松葉ガニ(ズワイガニ)漁が、六日に解禁されるのを前に、鳥取県漁協と田後漁協(岩美町)に所属する沖合底引き網漁船が五日、島根県隠岐島周辺などの漁場を目指して一斉に出港した。鳥取県内の初競りは六日午後、岩美町の網代漁港で行われる。
県内から出港したのは、県漁協本所(鳥取港)七隻、同網代港支所十二隻、岩美町・田後漁協十一隻の合計三十隻。松葉ガニ漁の漁船数は十年以上減少が続いていたが、今年は新造船の参入などで昨年より一隻増となった。
鳥取市賀露町西四丁目の鳥取港では、賀露小学校の児童約七十人による鼓笛演奏や賀露保育所の園児約七十人が振るバンダナに見送られ、漁船が次々と出港した。
鳥取県のズワイガニの漁獲量は一九九二年以降、漁期調整などの資源管理や増殖場の効果などにより増加傾向にあるという。昨年度は千二百五十九トンの水揚げがあり、漁獲高は二十億一千七百万円と過去最高を記録。このうち雄の松葉ガニは二百七十二トン(九億四千五百万円)だった。
県水産試験場が十月中旬に鳥取県沖で実施した試験操業や国の調査などでは、生存率の高い群れが順調に成育していることが確認されており、同試験場は今シーズンの水揚げ量について「雄雌ともに前年をやや上回る見通し」としている。
今シーズンの漁期は雄の「松葉ガニ」が六日から来年三月二十日まで、雌の「親ガニ」が六日から同一月十日まで、脱皮直後の雄の「若松葉ガニ」は来年一月十六日から同三月十五日まで。若松葉ガニについては鳥取・兵庫両県の船は自主規制を上乗せし、三十一日間短縮している。(11/6記事)
|