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 2004年10月20日
 
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2004年10月20日
中浦水門 「陸路」役にも幕 09年に完全撤去
境港市渡町と島根県八束町江島を結ぶ江島大橋の開通を受け、農水省は十八日、両地域のルートだった中浦水門を通行止めにした。中海淡水化中止に伴う手続きが終われば、撤去工事は本年度中にも始まる。淡水化施設として整備され、丸三十年。中浦水門は所期の目的を達することもなく、この日、両市町の海峡をつなぐ陸路の役目も終えた。(日本海新聞提供)

 境港市渡町と島根県八束町江島を結ぶ江島大橋の開通を受け、農水省は十八日、両地域のルートだった中浦水門を通行止めにした。中海淡水化中止に伴う手続きが終われば、撤去工事は本年度中にも始まる。淡水化施設として整備され、丸三十年。中浦水門は所期の目的を達することもなく、この日、両市町の海峡をつなぐ陸路の役目も終えた。

 中浦水門は一九七四年十月、「昭和の国引き」と言われた中海干拓・淡水化事業の核施設として約九十億円を投じて完成。海水の流入を遮断するゲートを備える一方、全長四百十四メートルの水門上部は道路橋として機能した。両市町を結ぶルートはかつて、渡船による海上交通だったが、水門の整備に伴って陸上交通に変わり、一日に車両約一万四千台、歩行者・自転車約百五十人が利用していた。

 しかし、水門は淡水化施設の性質上、船舶航行時に閘門(こうもん)が開閉して跳ね橋が上がるほか、総重量十四トン以上の大型車が通行できない難点を抱えていた。

 水門のすぐ北側の江島大橋が十六日に開通したのを受け、農水省は管理上の理由で水門の通行止めに踏み切った。自転車を含む歩行者の通行は当面、深夜(午後十時−午前六時)を除いて可能だが、撤去工事が早ければ年明けに始まり、さらに江島大橋が急勾配(こうばい)なことから、八束町と境港市は双方をつなぐミニバスの運行を検討している。

 同省中海干拓建設事業所の職員らはこの日、水門の両側入り口に高さ二メートルのフェンスや通行止めの告知看板を設置。水門に向かう車両に対して江島大橋の利用を呼び掛けた。自転車で通行していた米子市内の八十代の男性は「このような水門施設は山陰になく、記念に残せないだろうか」と話していた。

 同事業所によると、水門の完全撤去は二〇〇九年三月の見通し。水門の撤去費用は七十六億円。一方、維持管理には年間七億円を要している。(10/19記事)


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