全日空(ANA)の山元峯生副社長は五日、鳥取県庁に片山善博知事を訪ね、来年二月から廃止が決まっていた鳥取−名古屋便を復活させ、併せて米子−名古屋便を現在の一日一往復から二往復に増便することを伝えた。片山知事は、県として運航支援策を検討し、中京圏との交流促進などにより利用客の増大を図ることを約束した。
鳥取−名古屋便は、昨年四月に一日一往復で就航した。ANAのグループ会社の中日本エアラインサービス(NAL)が、県などから八千三百万円の支援を受けて運航している。だが、搭乗率が採算ラインを割り込む状態が続いたため、同社は来年二月限りで廃止することを決め、今年八月に国交省大阪航空局に路線廃止を提出。片山知事らがANAを訪れて路線の継続を要望していた。
山元副社長は片山知事に、「鳥取−名古屋便は要望通りに継続、米子−名古屋便は二便体制としたい。愛知万博を控え、鳥取と名古屋の流動も起き、中部国際空港のハブ機能により、鳥取−名古屋の利便性も高まる」と語った。片山知事も「大変ありがたい。中京圏と鳥取との交流人口が増えるよう努力したい。支援措置をあらためて検討したい」と約束。要望が多い割安運賃の設定などを要請した。
ANAによると、鳥取、米子の両便とも、来年二月からANA便名のNALによる共同引き受け運航となり、運航機材も現在の「フォッカー50」(五十−五十六席)から、「DHC8−400」(七十四席)に切り替える。
運航ダイヤについては調整中だが、県交通政策課では、「時間帯が使いづらい」と指摘されてきた鳥取便の改善と、二便化による米子便の利便性の向上に期待している。
山元副社長は今後の見通しについて、「ANA便としての運航により、ANAの販売網を使った営業に力を入れる。愛知万博を控えてもう一度勝負をかけてみたい」と自信をのぞかせた。(10/6記事)
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