米大リーグ・マリナーズのイチロー選手がシーズン最多安打の大リーグ新記録を達成した。プロ野球のオリックスから大リーガーへ、安打の量産を続ける俊足・イチローのスパイクシューズの製造、改良には境港市渡町の山陰アシックス工業(岡田充弘社長、約二百二十人)が深く関わり、大記録達成までの道程を支えてきた。
イチローシューズはオリックス入団の一九九二年以降、アシックスだ。その製造拠点が山陰アシックス工業とアシックススポーツ工学研究所(神戸市)。今季使用のシューズはスポーツ工学研の製造だが、大リーグで日本人初のMVPを獲得した二〇〇一年などは山陰アシックス工業で手掛けた。
山陰アシックス工業によると、イチローシューズは進化を続けている。九九年用の重さは片足四百三十五グラムだったが、現在は二百八十グラムまで軽量化した。俊足に対応し、靴底は網目状。金具の歯は素材にチタンを採用し、並びは前八本、後ろ二本。つま先部分に歯を集中させることで、盗塁や守備のスタートダッシュに効果を生む。衝撃緩衝などの機能も備えているという。
イチローの偉業達成に同社従業員は感激もひとしお。生産統括部長の酒井利文さん(56)は「私たちの誇りだ」と胸を張った。総務部次長の安岡浩志さん(51)も「大リーガーは多いけど、最も身近な選手。社内の関心も高い」と喜び、イチローのさらなる飛躍に期待を寄せている。(10/3記事)
|