境港市渡町と島根県八束町江島を結ぶ江島大橋が完成し、十六日、一般車両の通行が始まった。県境をまたぐ中海圏に開通した新たな架け橋は人の流れを生み、物流や観光面の広域化を可能にするだけに、山陰両県の関係者は地域振興への期待、機運を高めた。
開通に先立つ式典で、鳥取県の片山善博知事は「中海圏を一つに結ぶ大動脈が完成した。環日本海圏は変化し、裏日本と呼ばれたこの地域は表日本になる。物流、人の動きはさらに変わる。両県が協力関係を深め、相互発展を図りたい」、島根県の澄田信義知事は「中海、宍道湖圏は人口六十万人を超す日本海側最大の集積、ポテンシャルを持つ。山陰は一つとして盛り上げたい」と呼び掛けた。
式典は、大橋を整備した国土交通省や境港管理組合が八束町側の大橋入り口で開き、地元自治体や港湾、商工業の関係者ら約三百五十人が出席。テープカットやくす玉割りの後、両地域から参加した三世代夫婦による渡り初めをして、県境を越える大橋の開通を祝った。
開通時の午後三時には両側の入り口交差点の信号機が稼働。待ち構えた車両が次々に大橋を渡り始めた。両地域を結ぶ既存ルートの中浦水門が来年度にも撤去工事の着手を控える中、国交省は大橋の交通量を一日平均約一万六千台と見込んでいる。
江島大橋は一九九七年九月、中海の海峡約五百メートルに架かる臨港道路として着工した。全長一四四六・二メートル、最大高四四・七メートルの二車線道路で、取り付け道路整備を含む総事業費は約二百三十一億円。(10/17記事)
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