境港市渡町と島根県八束町江島を結ぶ臨港道路の江島大橋(全長一四四六・二メートル)が十六日に開通する。整備した国土交通省は、輸送のコスト削減、時間短縮による効果を年間約二十億円と試算しており、開通のメリットを強調。地元では貨物輸送の利便性向上、広域的な観光振興への期待も高まっており、港湾の利用促進や県境を越えて観光施設が連携を図る取り組みが加速している。
同省境港湾・空港整備事務所によると、境港の港湾を利用し、松江方面と往来する貨物車両は一日約二千百台ある。
境港市と八束町や松江市を結ぶ既存ルートとして中浦水門があるが、総重量十四トン以上の大型車は通行できず、境水道大橋を使って島根県美保関町を迂回(うかい)しなければいけなかった。さらに、水門は船舶航行に伴う閘門(こうもん)の開閉が一日平均十二回あり、一回の所要時間は平均十分間。一日に約千二百台の車両が通行に影響を受けていた。
水門が抱える問題を解消する大橋の整備効果は、ガソリン代などの車両維持費として年間約二十億円の縮減が可能になるという。
また、日本海側屈指の港湾である境港にとって大橋は、六月に運用が始まった国際コンテナターミナルとガントリークレーンに続く主要インフラだけに、開通は国際港としての基盤が確立したことを意味する。
このため、境港貿易振興会は松江方面へのポートセールス強化に乗り出す。来年一月にも松江市で懇談会を開き、神戸港など他港を利用する企業二十−三十社に対し、境港の利点をPRする。同振興会主事の大道幸祐さんは「境港はガントリークレーンや江島大橋で注目されている。企業訪問もしやすい」と話す。(10/15記事)
|