秋漁を迎えた境港で二十七日、まき網漁による水揚げ量が今年最高の千二百八十一トンを記録した。マアジやカタクチイワシが主力のまき網漁は盆明けから水揚げが増加傾向にあり、関係者は「明るい兆しが見えてきた」と期待している。
県によると、隠岐島周辺を魚場にしたこの日の水揚げはマアジ五百十トン、カタクチ六百七十六トンなど。マアジは体長一〇センチ前後の幼魚で、入札価格は一キロ当たり平均三十六円。カタクチは八−一三センチで、二十五−三十五円だった。養殖ハマチのエサや煮干として使われるという。
境港の総水揚げ量の中で最も高いウエートを占めるまき網漁は八月中旬(十一−二十日)で約四百トン程度だったが、九月中旬には約六千三百トンに急増。九月上、中旬の累計は約九千トンに及び、昨年九月一カ月間に比べて二倍以上となった。
県水産試験場は「周期的にみてマアジやカタクチは資源的にそこそこある。魚場環境が良くなったのでは」と説明。境港水産振興協会の米村健治専務は「海の食物連鎖を考えると、カタクチなどの小魚がいれば大魚もいる。本格的な秋漁に向けて明るい兆しだ」と期待を寄せている。
漁業不振が続く中、日量二千トン以上を掲揚基準とする境港市役所庁舎の大漁旗は〇〇年十月以降、出番がない。市水産農業課は「大漁旗を掲揚することで地域の活性化を図りたい」と、掲揚基準を日量千トン以上に見直す検討をしている。(9/28記事)
|