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 2002年09月27日
 
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2002年09月27日
職場の健康メモ 「悪化させることもある 糖尿病の薬」

執筆:西部地域産業保健センター産業医 富長 将人 先生
さかいみなと会議所ニュース9月号掲載

写真    

 糖尿病の治療の基本は、食事療法と運動療法にあります。では、糖尿病の薬はどうかといえば、非常によく効くこともあれば、まったく効かないこともあります。効かないどころか、むしろ、糖尿病を悪化させることもあるのです。

 効くか効かないかは、服用する患者さんが食事療法と運動療法を十分に実施しているか否かによります。

 糖尿病は、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高い状態であり、治療により、血糖値を下げようとするのですが、食事療法を実施しないで薬を服用した場合、どうなるのでしょうか。

 一度は、血糖値が下がりますが、そのうち、徐々に体重が増加し、それを追っかけるように、再び血糖値も上昇し、最終的には、血糖値は、薬を服用する前と同じになり、体重のみが前よりも増加したということになります。

 こうなると、肥満は、種々の合併症の原因となることから、薬を服用する前より状態が悪くなったといえるのです。

 食事療法と運動療法を十分に行っていても飲み薬が効かない場合、インスリン注射が必要ということになりますが、インスリン注射の場合

 でも、前述と同じことが生じます。
糖尿病の場合、他の疾患と異なり、薬さえ服用していれば良いというものではなく、食事療法と運動療法は、絶対に避けて通ることはできません。一生涯必要といえましょう。

 このように言いますと、糖尿病は、大変だと思われがちですが、糖尿病の食事療法と運動療法は、実は、糖尿病でない人でも、全ての人が健康を維持するためには、実施すべきものなのです。

 食事療法と運動療法をきちんと実施している糖尿病患者は、それをしないで、食べ過ぎ、運動不足の糖尿病でない人よりも長生きされることでしょう。


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