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 2002年09月03日
 
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2002年09月03日
職場の健康メモ 「男も色々、女も色々、合体も色々」

執筆:西部地域産業保健センター産業医 井庭 信幸 先生
さかいみなと会議所ニュース8月号掲載

写真    

 最近は、「ホルモン撹乱物質」が精子を減少させているなどと報道され、男子にとって由々しき事態が発生しているらしい。

 この物質は、近年の食物に多く含まれているという。おいしそうに着色された食べ物だらけの中で、無添加の食を探すほうが難しい。

 慌てて我が息子には、「とりあえず、インスタント物は食さぬように」と電話したのは良かったが、とんだやぶ蛇。「電話よりドルを」と、催促される始末。本人は、まだあまり関心がなさそうだった。

 ところで、卵巣には、まったく影響がないのだろうか。もし、卵子の減少にも関係あるとしたら、もはや、絶望的。25世紀頃には、クローン人間が世界を支配しているかも。

 世の中、いろんな人がいるもので、「ホルモン撹乱物質が少子化現象に拍車をかけている」と、論じている。だとしたら、子種は、早々に冷凍保存しなければならない。そのうち、精子銀行が乱立し、「私のところは、○○ノーベル賞受賞者、○○博士、○○ゴルファーなど多くの商品を取り揃えていまーす」というネオンサインがあちこちに。

 私もと思うが、この年では、預けたくても取り合ってくれないだろう。若い諸君は、まだ間に合いますぞ。将来のために、早めにいかが。

 産科の花形は、今や、顕微鏡受精らしい。さらに、クローン人間までも可能という。でも、「愛してるわー、お金よりあなたよー、浮気なんかしないわー、食事は任せてー」と、幸せいっぱいで周りが見えない男女の合体での赤ちゃんの誕生は、ハッピーである。

 体外受精で誕生した生命は、人工的に合体させられたものであって、何とも説明しがたいが、その過程には、何の面白みもないし、スリルもない。お互い厳しい競争に勝利したもの同士からの生命誕生がさらにすばらしい可能性を秘めた「種」を残すことになると思われるがいかがだろう。

 大不況の今、求められるのは、強力な精子である。事情により、顕微鏡受精という手段に頼らざるを得なかったと思うが、私は、古来、アダムとイブ以来、自然な営みに任されてきた生命誕生をより大切にしたいと思う。


 
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