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 2002年04月26日
 
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2002年04月26日
職場の健康メモ 「過敏性腸症候群」

執筆:西部地域産業保健センター産業医 市場美帆 先生
さかいみなと会議所ニュース4月号掲載

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 「過敏性腸症候群」という疾患をご存じでしょうか?腹痛や下痢・便秘などの便通異常を繰り返す方の中で、最も多いのがこの病気です。主要文明国では、人口の3〜20%、日本人は、人口の20%前後がこのような症状を持っていると言われています。

 過敏性腸症候群は、3ヵ月以上にわたって、『排便によって軽快する、排便回数の変化を伴う、便性状の変化を伴う』腹痛や腹部不快感がある場合に強く疑われます。

 また、排便回数が週に3回未満、1日の排便回数が3回以上、便が固い、便が軟らかい、または水様、排便困難感がある、便意切迫がある、残便感がある、便とともに粘液の排出がある、腹部膨満感があるなどの症状がある場合にも示唆されます。

 過敏性腸症候群は、主な症状から「腹痛型」、「下痢型」、「便秘型」、「下痢と便秘の交互型」の四型に分けられます。

 なぜ起こるのか、成因は確定していませんが、内臓知覚過敏(腸内の充満量や圧力が少なくても、腹痛や膨満感を感じる)、神経伝達物質セロトニンの不均衡(セロトニンが作用し、消化管分泌や腸管運動が亢進する)、そして、心理的ストレスなどが関与しているのではないかと言われています。

 特に、これからの時期、職場や生活環境の変化にともなって、症状が出現する方を見受けます。治療方法としては、生活環境や生活習慣・食事習慣の改善、薬物療法、心理療法などが挙げられますが、症状の要因や重症度は個々で異なり、治療方法も異なります。

 過敏性腸症候群自体は、生命を脅かすような疾患ではありませんが、診断はまず、がん、炎症性腸疾患、寄生虫疾患などの他の疾患を除外する必要がありますので、このような症状でお困りの方は、医療機関を受診されると良いでしょう。


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