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 2003年11月27日
 
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2003年11月27日
職場の健康メモ 「境界型糖尿病について」

執筆:西部地域産業保健センター産業医 石川 好明 先生
さかいみなと会議所ニュース2003年11月号掲載

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 最近、厚生労働省が発表した糖尿病実態調査によりますと、全国の糖尿病患者数は740万人、また糖尿病の予備軍と呼ばれる境界型の人は880万人で、今や成人の6.3人に1人は糖尿病または予備軍という現状です。

 なかでも、境界型は5年前の調査に比べて200万人も増加し、その急増ぶりが特に目立っています。そこで今回は境界型糖尿病について、少しお話をいたします。

 糖尿病の診断にはブドウ糖経口負荷試験という検査を行って「糖尿病型」と「正常型」に分類します。この両型の中間にあって、どちらの型にも属さないものを「境界型」といいます。

 臨床的には、血糖値が正常より高いけれども糖尿病型ほど高くはないという程度の状態ですが、重要なのは多くの場合、将来、糖尿病に移行、進展する可能性を持っているということです。そのために予備軍とも呼ばれているわけです。

 確かに、境界型の時期では、血糖値もそれほど高くもなく、糖尿病特有の合併症(網膜症、腎症、末梢神経障害)を発症することもまれですが、この型の中には、動脈硬化が進展している人が多く、虚血性心疾患や脳梗塞の発症率が糖尿病型の人と匹敵するほど高いというデータもあります。

 ですから、境界型であっても、肥満、高血圧、高脂血症がある人はこれら生活習慣病の治療と同時に、糖尿病と同様の生活管理が必要となります。職場検診でこの型の人は多いはずです。中には、糖尿病が改善されて血糖値が下がり、この型に含まれていることもあります。

 いずれにしても、境界型と指摘されたときには、糖尿病が既に始まっているのだと自覚して、放置することなく、よく主治医とご相談のうえ、定期検査をフォローしていくことが、将来の糖尿病管理を進めていく上で、非常に大切です。


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